生化学・免疫学
- [ 中央検査技術科 ]
生化学検査、免疫学検査
生化学検査とは、血液を遠心分離して得られた血清を用いて、それぞれ目的に応じた検査機器にて、肝機能・腎機能・膵機能などの検査を行います。
免疫学検査は、生化学検査と同じで血清を用いて検査をします。肝炎ウイルスなどの感染症や、前立腺検査のPSA、甲状腺疾患の検査、腫瘍マーカーなどの検査を行います。
基準値について
◎ 肝機能
GOT(AST):13~33U/l
GPT(ALT):男性8~42U/l 女性6~27U/l
LDH:119~229U/l
総ビリルビン:0.22~1.20mg/dl
ALP:115~359U/l
γーGTP:男性11~58U/l 女性6~46U/l
◎ 糖尿
血糖:75~110mg/dl
HbA1c:4.1~5.8%
◎ 脂質
総コレステロール:220mg/dl以下
中性脂肪:150mg/dl以下
HDLコレステロール:40mg/dl以上
LDLコレステロール:140mg/dl以上
◎ 循環器(心臓)
CPK:男性62~287U/l 女性45~163U/l
GOT(AST):13~33U/l
GPT(ALT):男性8~42U/l 女性6~27U/l
BNP:18.4pg/ml以下
◎ 腎機能
クレアチニン:男性0.6~1.1mg/dl
女性0.4~0.8mg/dl
BUN:5.0~23.0mg/dl
ナトリウム:139~146mEq/l
カリウム:3.7~4.8mEq/l
クロール:101~109mEq/l
HbA1c
ヘモグロビン(Hb)は血液検査でよく使われる名前です。血液中の赤血球に含まれる物質で酸素と結合して全身に送る働きをしています。
このHbは血液中のブドウ糖と結合する性質を持っています。そのブドウ糖と結合した物の一部分が、ヘモグロビンA1c(HbA1c)と呼ばれています。
このHbは血液中のブドウ糖と結合する性質を持っています。そのブドウ糖と結合した物の一部分が、ヘモグロビンA1c(HbA1c)と呼ばれています。
通常赤血球の寿命は4ヶ月といわれています。その間赤血球は血管の中を周っています。その時に血液中の余分なブドウ糖と次々に結合していきます。血液の中に余分なブドウ糖があって、高血糖状態が長く続くとヘモグロビンとブドウ糖はどんどん結合していきます。
つまり、検査の結果、このHbA1cが高ければ高いほどたくさんのブドウ糖が余分に存在し、ヘモグロビンと結合したことになります。
つまり、検査の結果、このHbA1cが高ければ高いほどたくさんのブドウ糖が余分に存在し、ヘモグロビンと結合したことになります。
このHbA1cの値は、過去1~2ヶ月の血糖状態を表しているのにくらべ、血糖検査は
あくまでもその時の検査をした時点での血糖値となります。すなわち食前・食後では大きく値が変わりますが、HbA1cでは影響はありません。
あくまでもその時の検査をした時点での血糖値となります。すなわち食前・食後では大きく値が変わりますが、HbA1cでは影響はありません。
前回検査より血糖値が下がりました。でもHbA1cは上がっている。こんな時は、検査した時がたまたま血糖値が低かっただけで、実際は1~2ヶ月の血糖状態は悪いことを表しています。この逆もあります。つまり血糖値が前回より高く、HbA1cが低い。どっちらが良いかはわかりますか?血糖値だけをみて一喜一憂するのではなく、このHbA1cの値にも注目してください。
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