長浜市立湖北病院経営改善実行計画

長浜市立湖北病院経営改善実行計画

 昨今の賃金上昇、物価高騰を受け急速に悪化した経営状況を抜本的に改善するため、令和7年4月より経営コンサルタントの支援を受け、令和7年7月に別添のとおり今後の経営改善に向けた指針となる経営改善実行計画を策定しました。

1.計画の概要

  • (1) 過去の決算状況、診療科の収支、外来・入院別の患者動向や医療提供状況、コストの推移から経常損失の要因等を分析
  • (2) 令和7年度~11年度にかけて改善すべき目標と具体的な取組、指標を設定
  • (3) 令和7年度~11年度における収支計画を掲載
  • (4) 今後5年間で目指すべき病院の姿を明示

2.計画の要旨

  • 平成24年度を起点として、医業収益および療養収益は増加傾向にあったが、コロナ禍によって医業収益は減少へと転じた。一方で、介護老人保健施設「湖北やすらぎの里」の療養収益は維持している状況。
  • 入院患者数は、コロナ禍前の令和元年度は1日平均約115人であったが、令和4年度で約81人まで減少した。その後令和6年度で約105人まで回復しており、引き続き療養病棟の効率的な運用により多くの入院患者を受け入れていく。
  • 外来患者数も同様に令和元年度と比較し、1日平均約30~40人減少している。 今後の北部地域の医療状況に対応して、外来機能の強化を図っていく。
  • 訪問看護ステーション、地域包括支援センター、介護老人保健施設の各事業において運営費用の増加が見られる。
  • こうした状況を踏まえ、令和11年度では、令和6年度決算での経常収支マイナス 3.7億円の赤字を解消し、単年度収支均衡を目指す目標を設定。
  • 目標達成に向け、「収益力の向上」・「費用の削減」・「医療機能と病院規模の最適  化」の3つを柱にアクションプランを策定し取り組む。
  • しかしながら、令和7年度~11年度の収支計画においては、現有の医療資源を効率的、効果的に機能させ収益の向上を最大限求めていく一方で、病院および介護老人 保健施設の施設整備に伴い、最終経常収支はマイナス4.9億円となり、加えてこの期間中約4.2億円の資金が不足となる見通し。
  • 本計画に示す令和11年度に向けた長浜市立湖北病院のあるべき姿として、建物設備の老朽化に対応し、地域に必要な医療を継続して提供し続けるため、「湖北病院及び湖北やすらぎの里施設整備基本構想・基本計画」に基づく診療体制を構築することとしている。また、その後においても医療需要を的確に捉え、規模や役割を見直しながら医療を提供し続ける必要がある。

3.計画の実行について

  • アクションプランに基づき、各種取組を開始
  • 原則週に1回経営コンサルタントの実地伴走支援
  • 取組の成果をモニタリング、共有し、定例的に検証
  • 経営コンサルタントから改善の取組手法の指導を受け、年度末までに院内で定着
  • 年度末に取組と成果を総合検証

4.問い合わせ先

  • 長浜市立湖北病院事務局管理課
  • 電話番号:0749-82-6142(直通)

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